
太極古轍:文武両道に継がれる武芸の系譜、 漢代の兵技巧に淵源を発する中国武術は、北宋期に長拳として体系化され、明清期に至って太極拳として結晶した。この武の道のりを「太極古轍」と称する。 文人たちは典籍を渉猟し、『漢書』芸文志や『拳経』などの文献に武の真髄を求め、その哲理を解読した。一方、武術家たちは師承関係を重んじ、套路の一挙手一投足に先人の智慧が凝縮されていることを体得した。太極古轍とは、この「文」と「武」の双軌を辿る探求の旅なのである。 河図洛書の宇宙観が十三勢に昇華し、108式長拳が陰陽相済の太極拳へと転化する過程には、中国思想の深遠な哲理が息づいている。陳家溝で完成された拳架は、単なる武術技法を超え、二千年の文化的蓄積が身体技法として結実したものと言えよう。 今、太極拳の雲手に現れる円やかな動きのなかに、我々は古籍に記された哲理と、師弟相伝されてきた套路の精髄とが渾然一体となった姿を見出す。太極古轍を探ることは、中国の知と身体が織りなす壮大な文化史を辿ることに他ならない。
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